【ロードマップ ステップ3|検証:Macでもできる「1000本ノック」】
Forex Tester Online(FTO)は2026年9月10日のアップデート(公式の変更履歴では「34th FTO Release」)で、検証用の口座を日本円で作れるようになりました。同じ更新に、新しいインジケーター8種と、窓明けの逆指値注文の約定の変更も入っています。
私の手元にあるEURAUDの299トレードの記録は、平均損失が83ドル。ドルで残っています。この数字を見ても、円だと何円の負けだったのかは直接は出てきません。
挑むプロップの口座が円なら、検証の口座も円で持っておきたい。
今回の更新で自分の検証に関わるのはどれか、次のプロジェクトを円建てで作るには何を選ぶか。この2つを実際の画面で追います。
変更履歴は1項目ずつ読み、画像は私が使っているFTO(Proプラン・Mac)の画面です。インジの一般的な意味(FTOの仕様ではないもの)は分けて書き、確かめていない点には(未検証)と付けました。
更新の中身を、誰に関わるかで3つに分けるとこうなります。

1. FTOの検証口座を、日本円で作れるようになりました

円で口座を作れるって、FTOに円を入金できるようになったということ?
一番大きい変更がこれです。公式の変更履歴には、取引口座の基準になる通貨を、USDに加えてほかの通貨でも設定・管理できるようになったと書かれています。
FTOはブラウザで動くので、Windowsでも画面と手順は同じです。
新規プロジェクトの作成画面を開くと、「Account currency」という欄が増えています。開いた中身がこれです。


並んでいるのはUSD・EUR・GBP・JPY・AUD・CHF・CAD・PLNの8つ。画面のほかの部分は日本語なのに、この欄の名前は英語のままです。
【口座の基準通貨とは】
残高や損益を、どの通貨で数えるかという口座の設定です。一般に、USDJPYを売買してもEURUSDを売買しても、損益はこの通貨に直されてから残高に足し引きされます。
【「日本円での入金」の意味】
FTOから届いたお知らせのメールには「日本円での入金」とありました。これは検証口座の残高を円で持てるという意味です。FTOに円を預ける話でも、円で支払えるようになった話でもありません。英語の原文も、口座の基準通貨(account base currency)の話として書かれています。
円建てのプロジェクトを作る手順
今までのプロジェクト作成に、選ぶ欄が1つ増えただけです。
左にシンボルを選ぶ欄、右にプロジェクト名と初期有効証拠金を入れる欄が並んだ画面です。検証したい通貨ペアを左で選びます。
JPYに切り替えると、初期有効証拠金の欄の右端に出ている通貨の表示もJPYに変わります。
挑む口座と同じ金額を円のまま入れます。開始日とタイムゾーンを決めて「プロジェクトを開始」を押せば完了です。
初期有効証拠金に100万円を入れ、シンボルをUSDJPYにした状態がこちら。


作ったプロジェクトを開くと、チャートの下の段の残高が円になっていました。


証拠金残高も証拠金総額も「1,000,000.00 JPY」。損益の欄も「0.00 JPY」の表示です。
挑む口座が円なら、検証の口座も同じ金額で並べられる



ドルのままでも、あとで円に換算すれば同じでは?
今回の更新で私がいちばん助かるのはここです。Fintokeiのプランページでは、口座サイズが円で表示されています(チャレンジプランなら最小が100万円・2026年9月時点)。
チャレンジ・スリムのように、口座そのものがJPY専用のプランもあります(公式FAQ)。
その口座に挑む前の検証を円建てのプロジェクトで回せば、検証の数字を、挑む口座と同じ金額のまま並べて読めます。
100万円の口座に挑むなら、検証も100万円で始める。単位を揃えておくと、次の失格ラインの話がそのまま円で読めます。
チャレンジプラン(ProTrader)の失格ラインは、日次が-5%、全体が-10%です(2026年9月時点・最新は公式サイトで確認してください)。2本の線は、動き方が違います。
日次の線は、毎日UTC0時(日本時間の午前9時)時点の有効証拠金から計算し直されます。100万円の口座なら、初日の線は5万円の損失。
前の日に残高が減っていれば、その日の線も一緒に下がります。全体の線は初期残高から数えるので、10万円の損失の位置から動きません。
100万円の口座で2本の線を並べると、こうなります。


もう1本、失格ではない線があります。同時に持っているポジションの確定損と含み損の合計が、初期資金の3%を超えないというルールです。
こちらは超えても即失格にはならず、警告が届く扱いです(公式FAQ)。
失格の線が2本と、警告の線が1本あります。検証のプロジェクトにもこの3本を引いておくと、本番に入ってから線の数で迷いません。
【円建ての口座で、まだ確かめていないこと】
・作ったあとのプロジェクトの通貨を、あとから変えられるか(未検証)
・無料デモでもJPYを選べるか(未検証)
・トレードを入れたあとの統計や分析画面の数字が、すべて円で出るか(未検証)
FTOのPropチャレンジ(プロップ模試)のほうは確かめました。作成画面には通貨を選ぶ欄がなく、2026年9月15日時点では残高がドル固定です。
なので今は、模試のルール判定を使う検証はドルのまま、金額の感覚を本番の口座に合わせたい検証は円建ての空のプロジェクト、と分けています。
Fintokeiと同じ金額で回す検証は、円建てのプロジェクトを新しく作ってそちらで数えます。今あるドル建てのプロジェクトは消さず、比べる相手に使います。


2. 窓明けの逆指値は、窓の先の価格で約定するように



週末にポジションを持ち越さない人にも関係ある話?
ここは、ポジションを週末や日をまたいで持つ人だけに関わる話です。
変更履歴の「Bug Fixes & Improvements」の中、「Order Execution, Futures & SL/TP」という見出しの下に、次の1文があります。
| 対象 | 窓を空けて価格が飛んだときの約定 |
|---|---|
| 逆指値(ストップ)注文 | 注文した価格でなく、窓のあとに付いた最初の実際の価格で約定する |
書かれている主語は逆指値(ストップ)注文です。損切りに置いたSLも同じ扱いになるかは、変更履歴からは読み切れません(未検証)。
ここから先は私の推測です。「注文した価格でなく」とある以上、これまでは窓を跨いでも注文価格で約定していた可能性があります。
そうだとすると、窓を跨いだ逆指値を含む過去の検証は、実際より損が小さく記録されていたかもしれません。
FXで週末に必ず手仕舞う人なら、この修正で数字が変わることはまずありません。
先物やCFDは日をまたぐだけで窓が空くことがあるので、日足をまたいで持つ検証をしているなら見直す対象に入ります。
週末をまたぐトレードが検証に混ざっているなら、この変更のあとに一度数え直したほうが、数字を信じやすくなります。
3. 新しいインジケーター8種と、その一般的な意味



8種類も増えて、全部覚えないといけない?
変更履歴には8つの名前が並んでいるだけで、説明や設定の中身は書かれていません。下の表の右の列は、そのインジが一般にどういう意味で使われるかです。
| 名前 | 一般的な意味 |
|---|---|
| Power of Three | 上位足の1本の中に「蓄積→操作→分配」の3つの局面がある、というICT由来の見方 |
| MTF Zig Zag | 一定幅以上の値動きだけを結ぶZigZagを、上位足で計算して今の足に重ねるもの |
| Time & Opening Levels Tool | 名前からの推測で、指定した時刻や日足・週足などの始値に水平線を引く道具とみられます(未検証) |
| Boring Candle | 値幅に対して実体が小さい足。需給ゾーンの考え方で、もみ合いの足を指す言葉 |
| Z-Score | 価格が一定期間の平均から、標準偏差いくつ分離れているかを示す値 |
| HiLo Activator | 高値と安値の移動平均で上昇・下降を判定するトレンドフォロー系の指標 |
| Session Boxes | 取引時間帯ごとの高値と安値を、箱で囲って表示するもの |
| Pivot Points High Low | 左右の足より高い(低い)足に、スイングの高値(安値)の印を付けるもの |
このうち実際の画面で確かめたのは、セッションボックスです。
ロンドンとニューヨークの2つの箱について、表示するかどうかと、何時から何時までを囲むかを設定で切り替えられます。
既定の時刻がどのタイムゾーン基準なのかは、まだ確かめられていません(未検証)。使う前に、チャートのタイムゾーン設定と見比べてください。
USDJPYの15分足に出したのがこちら。


青緑と橙の2つの箱が、それぞれの時間帯の高値と安値を囲んでいます。
8種がStarterプランでも使えるかは、確かめられていません(未検証)。
FTOの料金表では、インジケーターなどのテクニカル分析ツールは両プラン共通、カスタムインジケーターはProだけ、という分け方です(2026年9月時点)。
今回の8種がどちらに入るかは書かれていないので、Starterで使うつもりなら公式に確かめてから決めてください。
ちなみに、以前からあるインジの一覧にも「Pivot Points」があります。こちらは一般には前日の高値・安値・終値から計算するもので、名前が似ていても別物です。


4. フィボの文字・日付形式など、毎晩触る人に効く改善
地味な変更ですが、チャートにメモを残しながら検証している人ほど、毎晩の手間が少し減ります。
フィボナッチの各レベルに文字を添えられる
フィボナッチ・リトレースメントの設定を開き、「レベル」タブで各行の鉛筆のボタンを押すと、文字を入れる欄が開きます。例として61.8の行に「押し目の本命」と入れると、実際の画面ではこう見えました。


適用したあとのチャートがこちら。61.8のラインの上に、入れた文字が表示されます。


これで、どのレベルを何のために引いたのかが、翌週に見返しても分かります。日本語もそのまま表示されました。
日付の表示形式を選べる
設定の「一般設定」に「日付形式」の欄が入りました。選べる形式の一覧を開いたところです。


2026/09/14、2026.09.14、14/09/2026、09/14/2026 のように、年・月・日の並びと区切りの記号を選べます。日誌の表記と揃えておくと、書き写すときに迷いません。
テキストと記録まわりの修正
【検証の記録に関わる修正と改善(公式の変更履歴より)】
・テキストラベルで、日本語などラテン文字以外の入力がうまくいかない問題を修正
・入力中に重なって出ていた既定の文字を削除
・テキストの色を変えるのに、先に文字を選ばなくてよくなった
・トレード日誌の注文コメントが、タブを「×」で閉じると消えていた問題を修正
・分析のトレードカレンダー(月表示)で、同じ日に勝ちと負けがあると%が正しく出なかった問題を修正
・スクリーンショットの保存先フォルダを選べるようになった
・リスクリワードツールを、チャート上から既定の状態に戻せるようになった
日誌のコメントに負けた理由を書き残している人には、コメントが消える件の修正がいちばん実害に近いと思います。
5. この更新で得をする人、まだ急がなくていい人



結局、自分はすぐ設定を触ったほうがいい?
項目は多いですが、私の見立てでは、全員に同じだけ関わるわけではありません。
【この更新が効く人】
・Fintokeiなど、円の口座サイズで挑むチャレンジと同じ金額で検証したい
・フィボやテキストで、チャートにメモを残しながら検証している
・(あてはまる人だけ)週末や日をまたいで持つトレードも検証している
【まだ急がなくていい人】
・ドル建てのまま検証していて、挑む口座もドル建て
・新しいインジの中身が分かるまで、手元の設定を変えたくない
・Starterで新しいインジを使えるかがはっきりしないと決められない
書いた内容の出所は、FTOの公式の変更履歴です。その冒頭の部分がこちら(英語)。


【この記事の出典】
・Forex Tester Online 公式の変更履歴「34th FTO Release」(2026年9月10日公開・2026年9月15日に確認)https://fto.featurebase.app/changelog/34th-fto-release
・画面は、私が使っているFTO(Proプラン)で2026年9月に表示したものです
6. よくある質問
円建てを作ると、今あるドル建てのプロジェクトはどうなりますか
そのまま残ります。円建ては新しいプロジェクトとして作るので、今あるものには手を入れずに済みます。
変更履歴はどこで見られますか
FTOのアプリのヘルプにある「変更履歴」から開けます。英語の原文だけなので、気になる項目は翻訳にかけて読むのが早いです。
Macでも使えますか
使えます。インストールも要りません。
私もMacで、ParallelsやTradingViewのリプレイを試したあと、ブラウザのFTOに落ち着きました。Forex Tester Online の公式サイト から無料デモも開けます。
7. まとめ|次に作るプロジェクトを円建てにしておく



で、今夜まずやることは何?
次にプロジェクトを作るとき、Account currencyでJPYを選ぶ。今夜やることはこれで足ります。
3つのうち全員に関わるのは円建ての口座で、窓明けの約定は週末や日をまたいで持つ人だけ、残りは使い勝手の改善でした。
本番の口座と同じ金額で作っておけば、失格ラインの2本も円のまま引けます。
まだ持っていない方は、プランの違いや実際に使って分かったことをフォレックステスター(FTO)の実体験レビューに書いています。
画面と記載は、どちらも2026年9月時点のもの。
FTOの表示は更新で変わることがあります。
FTOの中身や手順は、別の記事でも書いています。使い方の記事は、今回増えたAccount currencyの欄が入る前の手順で書いたものです。












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