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FX手法の作り方|「探す」をやめて検証で育てる3ステップ

FX手法は検証で育てる。検証ノートから芽が伸びるフラットイラストのアイキャッチ

勝率が50%を切った途端、その手法を捨てて次を探しに行く。昔の私はこれを何年も繰り返していました。

ネットで拾った手法を数週間で乗り換えて、残ったのは溶けた貯金だけ。手法の知識は増えるのに、勝てるようにはならない。

この記事は、そこから抜けるまでに私がやったことの手順化です。手法は探すものというより、検証で育てるものなんです。

【この記事の中身】
・「自分の手法」を検証→言語化→ルール化の3段で作る手順
・勝率39.8%でもプラスになった299トレードの実データ
・今日から書ける検証ノートの4項目

目次

FX手法の作り方でつまずく理由|「探す」から始めるから

もっと勝てる手法がどこかにある

根拠を持たずに勢いでエントリーしていた頃の私は、ずっとこう考えていました。

手法を変えた直後は、なぜか成績が良く見えるんです笑

悪くなってくると別の手法が輝いて見えて、また乗り換える。自動売買に丸投げして口座を溶かしたこともあります。

どんな手法にも連敗の時期は来ます。5連敗くらいは普通に起きる。

そこで「この手法はもうダメだ」と深く考えずに判断していました。負けトレーダーあるあるの手法探しですね。

乗り換えていた頃の私と、1つの手法に299回付き合った今を、線で並べます。

左は手法を乗り換えるたびに線が途切れて数字が残らない模式図、右は1つの手法に299回付き合い、5連敗の谷を含んだまま線がつながる模式図
左:変えた直後は良く見え、5連敗で捨てて次を探す。手法の知識だけ増えて、数字は1つも残らない。右:1つの手法に299回。5連敗の谷はどの手法にも来るが、線がつながっているので捨てない理由が数字で残った。

勝てない原因の多くは、手法の中身ではなく「その手法を信じ切るための数字が手元にないこと」だと私は考えています。

今の私が使っている手法を過去チャートで299回検証した勝率は、39.8%です。6割は負けます。それでも通算はプラス。この数字の見方は、あとの段でお見せします。

FX手法の作り方の全体像|検証→言語化→ルール化の3段

【この記事での「手法」】
どこで入り、どこで損を切り、どこで利を確定するかを、次も同じ形で再現できる言葉にしたルールの束のこと。

作り方といっても、ゼロから作る必要はありません。最初は真似でよくて、それを3つのステップで自分のものに変えていきます。

STEP
検証|過去チャートに手法を当てて、場面と数字を集める

手法を1つ決めて、過去チャートで場面と数字をためる段です。

STEP
言語化|入った理由・入らなかった理由を言葉で記録する

1トレードごとに根拠を書き残します。書けない場面では入らない、が唯一の縛りです。

STEP
ルール化|記録の共通点をIf-Thenの文に固める

たまった記録から共通点を拾い、「こうなったら、こうする」の形のトレードルールにします。

FX手法の作り方の3段ループ図。検証で場面と数字を集め、言語化で根拠を記録し、ルール化でIf-Thenに固めて、また検証に戻る循環を示す
手法作りは、検証に戻るループ

一番効くのは2ステップ目の言語化なので、そこに労力を割きます。1ステップ目と3ステップ目は、流れがつかめれば十分です。

第1ステップ・検証|手法の素材は過去チャートで集める

出発点の手法は、ネットで見つけたもので大丈夫です。本で読んだ型でも、動画で見た型でも。まずは1つに決めます。拾ってくるところまでは昔の私と同じで、違うのはそのあとです。成績が落ちても、次を拾いに行かない。

決めたら、過去チャートで同じ場面を何十回も見ます。

ここでやっているのは「集める」作業です。入る場面、見送る場面、負ける場面。この3つが手元に数十件たまるまでは、どんなに考えても言語化の材料が足りないので、次の段には進めません。

集め切るとどうなるか。私がEURAUD1本を約40ヶ月分さかのぼって、299トレード数えた結果がこれです。

299トレード検証の結果(EURAUD・約40ヶ月分)
項目数字
検証したトレード数299回
勝率39.8%
平均利益136ドル
平均損失83ドル
通算成績プラス

勝率だけ見れば、昔の私なら即座に捨てていた手法です。でも1回の勝ちが負けより大きいので、通算では増えました。平均値から概算すると、1トレードあたりプラス4ドル前後。正直、派手な数字ではありません。それでも「捨てない理由」が数字で手元に残りました。検証の条件や全トレードの内訳は勝率39.8%の検証データを公開した記事に載せています。

「先の値動きが見えているチャートをなぞってるだけでは」と言われたら、そのとおりです。だから記録には「入らなかった場面」も残します。答え合わせを練習に変えるやり方や、検証期間の選び方・評価の基準値はFX過去検証のやり方の記事にまとめました。

第2ステップ・言語化|「なんとなく」を根拠の言葉に変える

検証で一番怖いのは、回数だけ進んで頭に何も残らないこと。それを止めるのが言語化です。トレードするたびに「なぜ入ったか」を書きます。言葉にできない場面では入らない。縛りはこれだけです。

検証ノートの4項目
項目書くこと
1. 日時と通貨ペアいつ・どの通貨か
2. 入った理由チャートのどこを見て入ったか
3. 結果損益と勝ち負け
4. 気づき1行でいい。「クロス直後は伸びなかった」など

4項目のうち、書き方で差がつくのは2番です。例と反例を並べます。

【根拠になっている書き方】
「4時間足が上向き。1時間足の移動平均線が収束して上に開き始め、直近の戻り高値も抜けたので買い」

【根拠になっていない書き方】
「だいぶ下がったし、そろそろ反発しそうだから買い」

下の書き方だと、次に似た場面が来ても再現できません。「そろそろ」は、場面の説明になっていないんです。上の書き方なら、同じ条件がそろったときに同じ判断ができます。

記録が20〜30件たまったら、並べて眺めます。勝ちトレードに共通しているもの、負けトレードに共通しているもの。これが3段目の材料になります。ここで固めるルールは仮のもので、検証に戻して件数が増えるたびに書き換えていく前提です。

私はこの並べ直しで、自分の負けが特定の時間帯に集中していると気づいたことがあります。手法のせいだと思っていた負けの一部が、実際はトレードする時間の問題だった。1件ずつ見ていた間は、まったく見えていませんでした。

毎回書くのは、正直面倒です。ただ、書かずに100回回すより、書きながら30回のほうが手元に残るものは多いというのが、299トレードを数え終わってからいちばん強く思ったことでした。

実際のトレードでも私は同じ形の記録を続けていて、勝ちも負けもそのまま公開しています。実物は記事末尾のトレード記録からどうぞ。

第3ステップ・ルール化|共通点をIf-Thenのトレードルールに固める

共通点が見えたら、「こうなったら、こうする」の形に固めます。ここで相場の予想は書きません。書くのは、自分がどう動くかだけです。

【If-Thenルールの型(私のルールから型だけ抜いた例)】
・移動平均線が収束して開き始めたら、入る準備をする
・クロス直後で線が開き切っている場面では、入らない
・上位足の移動平均線が水平なら、その日は見送る
・切る場所は、入った根拠が消える位置に、入る前に決めておく

入らない条件のほうが多いのは、記録を並べたときに負けの共通点のほうが先に文になって、入る条件はしばらく「なんとなく」のままだったからです。入る条件1つ、入らない条件2つ、切る場所1つで、しばらく回してみてください。

上の4行を、模式図のチャート1枚に置きます。

移動平均線2本が収束して開き始める場面に「入る準備をする」、線が開き切った場面に「入らない」の印、その下に「切る場所」の赤い破線を置いた模式図
線が収束して開き始めたら入る準備をする。開き切ったところでは入らない。切る場所は入る前に決めておく。型の中身は自分の記録から決めるので、この配置は一例。

ルールは一度作って終わりでもありません。月に1回、記録と突き合わせて1個だけ直す。一度に複数直すと、どれが効いたのか分からなくなります。

この作り方が効かないケース

【この手順が効かない場面】
・検証した環境と大きく違う相場(レンジ中心の検証で作ったルールは強いトレンドで崩れやすい)
・ルールを作っても本番で破ってしまう場合(これは規律側の課題)
・数十回の検証で結論を出した場合(まだ偶然の成分が大きい)

3つ目だけ補足を。数十回時点の勝率は、まだかなり揺れます。1段目で場面の数を集めるのは、そのためです。

FX手法の作り方でよくある質問

出発点の手法はどう選べばいいですか?

候補が多くて選べないなら、「ルールを3行で言えるか」で切ってください。3行で言えない手法は、検証しても同じ場面かどうかの判定ができません。あとは、宣伝文句が派手すぎるものを外す。残ったものなら、どれでも構いません。価値があるかどうかは、検証の数字が教えてくれます。

検証は何回やれば手法として使えますか?

決まった正解は出せません。私の場合は299回まで数えて、ようやく手法の性格が見えました。数十回だと、勝率も損益もまだ偏ります。評価の基準値は、先ほどの過去検証のやり方の記事に置いています。

検証の途中で、別の手法のほうが良さそうに見えてきたら?

見えてきます。そのときは乗り換える前に、いま数えている手法の記録が何件あるかを先に見てください。数十件で捨てると、次の手法でも同じ数十件目で同じことが起きます。気になった手法は名前だけメモしておいて、今の検証が一区切りついてから触る。この順番なら、乗り換え癖には戻らずに済みます。

兼業で検証の時間が取れません

私も本業のある兼業です。平日は場面集めを短時間だけ、週末に記録を見返して共通点を探す。この配分に落ち着きました。長い時間を確保するより、「記録を見返す日を固定する」ほうが続いています。

手法の確立は、検証ノートの1ページ目から

この3段は、一周したら検証に戻る前提のループです。書いて、固めて、また検証する。299回付き合った手法も、月に1回はどこかを直しています。完成したと言える日は来ていませんが、捨てる理由と続ける理由を数字で言えるようにはなりました。

ちなみに、疲れている日はチャートを開かないことにしています。疲れた頭で書いた記録は、翌日読み返してもほとんど使い物にならないので。

【今日やること】
・出発点の手法を1つ決める(借り物でいい)
・過去チャートで場面を10個見る
・4項目の記録を書いてみる

検証の道具は、手に馴染むものが一番です。私はMacで動くものが必要だったので、Forex Tester Online(FTO)を使っています。過去チャートの巻き戻しから記録までブラウザで完結します(2026年7月時点。仕様や料金は公式サイトで確かめてみてください)。どんなソフトかはFTOのレビュー記事に書きました。

今夜10場面を見て4項目を書けば、明日の朝には検証ノートの1ページ目ができています。


関連記事です。この記事の前後に読むと、3段のループがつながります。

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FX初心者が「国内証券」も「海外FX」も今すぐ閉じるべき理由

この記事を書いた人

お寿司・BUMP OF CHICKEN好きの元社畜会社員の地方在住31歳。
頑張っても上がらない給料と増えるのは業務だけの状況で社長と上司に猛反発。ある程度業務内容や環境は改善されるも、結局給料は上がらず「出勤・ご飯食べる・寝る」だけの生活に嫌気が差し自分で稼げるようになるしかないと決心。2023年1月にFXを開始。FX界あるあるのEA(自動売買)や先出し配信に頼り、資金を溶かしまくったがこれでは一生稼げるようにならない、と一旦FXを離れ、知人の紹介でビジネスを開始。ある程度稼げるようになるも、結局この先30年後も同じことをやっていたいかと言われれば違うので、もう一度、どんな人生にしたいかを真剣に考えた結果、2025年7月にFX再挑戦を決心。

ただ、スキルも何も磨けていない自分が再度FXに挑戦したところでまた資金を溶かしまくるだろうと思いSNSで色々探し回っていたところプロップファーム「Fintokei」というものに出会う。

「Fintokeiならリスクは参加費だけ。合格すれば数百万〜数千万円の運用デモ資金を扱える。稼ごうと思わなくても自然と大きい金額が稼げる」という結論に至り今現在、Fintokeiのチャレンジプラン挑戦中。

トレードスタイルは、デイトレード

目標は、プロップ報酬・トレード収益で安定して月収100万を稼ぎ会社員を辞めること。

将来的には、トレード収益月1000万以上でポートフォリオを組みながら豪遊すること

いまの現在地(299トレードの記録と、失格した口座の顛末)はこのページに書いています → Tukasaの現在地

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